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世界最高峰のダイアモンド「ガビ・トルコフスキー」の世界①

 

皆さまこんにちは!今日は「ガビ・トルコフスキー」のダイアモンドを紹介させていただきます!

 

 

写真①-店内コルトンのガビ・トルコフスキー氏

 

そもそも”ガビ・トルコフスキーって?

“ガビ・トルコフスキー”はダイアモンドをカットする職人、ダイアモンドカッターの中の最高峰「マスターカッター」の称号を得た人物です。

実はこの方、世界のダイアモンド業界で知らない人はいないくらい、とっってもすごい方なのです……!

 

 

ダイアモンドカッターの名門、ベルギーのトルコフスキー家

ガビ氏が生まれたのは1939年、ダイアモンドカッターの名門、ベルギーのトルコフスキー家。

ベルギーの王室と親交が深く、多くのダイアモンドジュエリーの依頼を受ける等、代々ダイアモンドビジネスに携わり名を馳せてきた一族です。

ちなみに4代目のマルセル・トルコフスキーはダイアモンドの中で今では一番有名な形「ラウンドブリリアント・カット」を考案した人物です……!

 

写真②-ラウンドブリリアント・カット

 

そのマルセル氏を大叔父に持つ6代目ガビ・トルコフスキー氏は中でも世界屈指の技術を持ち、今では現代最高のマスターカッターといわれています。

今回は中でも「ガビ・トルコフスキー」の名を世界に轟かせることになったある歴史的な2つのダイアモンドを紹介します。

 

 

ガビ氏が愛情を注いだ“醜いアヒルの子”「ザ・ゴールデン・ジュビリ」

その755カラットもの茶色の原石は世界最大級のダイアモンド会社「デビアス」が所有するプレミア鉱山で採掘されました。

当時デビアスはガビ氏にとあるダイアモンドの研磨を依頼しており、“名無しのブラウン”と名付けられた細かなひびで覆われた原石はその“練習用”としてガビ氏のもとへとやってきたのです。

 

誰にも注目されていなかった、ひびで覆われた茶色のダイアモンド。

 

それでもガビ氏は愛着をこめて、“醜いアヒルの子”と呼びカットを施しました。

表面を覆っている細かなひびのせいで、非常に繊細で壊れやすい状態でしたが、ガビ氏の非常に高度な技術力によって見事その原石は持ちこたえたのです。

 

研磨された後、“醜いアヒルの子”は黄金に輝く美しいダイアモンドへ変化を遂げていました。

 

 

写真③-「ザ・ゴールデン・ジュビリ」

 

1991年、クッションシェイプにカットされたこのダイアモンドは当時最大の研磨済みダイアモンドであった「カリナン・ファースト」を抜き、545.65カラットの世界最大の研磨済みダイアモンドとなりました。なお今でもこの記録は破られていません。

 

デビアスは改めてこの美しい黄金のダイアモンドに「ザ・ゴールデン・ジュビリ」と名前を付けました。

そして2000年、タイ国王の王位継承50周年記念としてタイ王室へと寄与されることとなったのです。

 

 

 

世界最大、最高品質の歴史的ダイアモンド「ザ・センテナリー」

 

「その原石には、全く色がなかった。まるで水のようだったが、それはダイアモンドだった……」

 

これはガビ氏があるダイアモンドの原石を初めて見た時のことを語った言葉です。

 

写真④-ガビ氏と「ザ・センテナリー」

 

その599カラットの原石は1968年、ザ・ゴールデン・ジュビリと同じくプレミア鉱山で発見されました。

そのダイアモンドは完全なる無色透明を表す最高位カラーグレード「Dカラー」、インクルージョン(内包物)が全く含まれていないことを表す最高位クラリティグレード「FL(フローレス)」という並外れた透明度と純度を持った最高品質のダイアモンドでした。

 

デビアスはこの原石の研磨をガビ氏に依頼します。実は先のザ・ゴールデン・ジュビリの紹介で出てきた、“デビアスが研磨を依頼していたとあるダイアモンド”とは後に「ザ・センテナリー」と呼ばれるこのダイアモンドのことでした。

 

1988年、ガビ氏はこのダイアモンドをカットする為だけに南アフリカのヨハネスブルクに引っ越し、この為だけにつくられた特別な工房で時間をかけてその原石を研究しました。

ガビ氏はこの原石にどのようなダイアモンドになりたいのか、と毎日のように語りかけたそうです。

そして実に三年もの月日をかけ、その原石は並外れた美しい輝きを放つダイアモンドとなりました。

 

写真⑤-「ザ・センテナリー」

 

そしてこのダイアモンドはデビアスから「ザ・センテナリー」と命名され、ついにデビアス100周年を記念した式典にて初めてお披露目をされました。

273.85カラットの世界最大の最高品質という歴史的ダイアモンドとなった「ザ・センテナリー」。

当時のデビアス副会長であった南アフリカの鉱山事業家、ニコラス・オッペンハイマー氏は「このような石に誰が値段をつけられるでしょうか。」と語り、値段を付けることも不可能な世界的に価値のあるダイアモンドとなりました。

 

この「ザ・ゴールデン・ジュビリ」「ザ・センテナリー」のカットを任されたことにより、ガビ・トルコフスキー氏はよりその名を世界中に轟かせ、その名声を確固たるものとしました。

 

 

ダイアモンドの聖地、ベルギー・アントワープ

この二つの歴史的なダイアモンドを始め、数々の貴重なダイアモンドのカットを任されてきたガビ・トルコフスキー氏。

その素晴らしい功績でベルギーのダイアモンド産業に貢献したことを称えられ、2002年、ベルギー国王からナイトの称号と共に「レオポルドⅡ世勲章」を授与されました。

 

そもそもベルギーという国、世界中で採掘されたダイアモンドの約90%以上が集まり、

そしてまた世界中へ流通していく言わばダイアモンドの集積地になっています。

特にアントワープはダイアモンド産業の中心地で、世界中から集まる高品質のダイアモンドと一流のダイアモンドカッターが揃っており、他の国のダイアモンドとは一線を画す完成度を誇っています。

 

ちなみにアントワープ中央駅のすぐ傍には、約1700件ものダイアモンド関連会社が立ち並び世界中のダイアモンドバイヤーが集まるいわゆる「ダイヤモンドストリート」が存在しているのですが、街中には至る所に防犯カメラが設置され常に厳重な警備体制が敷かれており、そこで取引されるダイアモンドは一日で平均2億ドルにもなります。

 

また2013年にガビ氏は、ベルギー王国における民間人としての最高位勲章である「レオポルドⅠ世勲章」を受勲。

世界のダイアモンド産業の中心地、そのベルギーの国王からダイアモンドの歴史において最も偉大なダイアモンドカッターであることを認められることとなったのです。

(「レオポルドⅠ世勲章」を受勲されることは日本において人間国宝と認められるようなものです!)

 

 

 

「ガビ・トルコフスキー」のダイアモンド

高度な機械技術が発達した現代では、ダイアモンドのカットもそのほとんどがオートメーション化されています。

どのダイアモンド原石も自動研磨機によって全く同じ工程を経て全く同じ形へカットされていくのです。

 

しかし対照的に「ガビ・トルコフスキー」の工房ではすべてのダイアモンドがひとつひとつ丁寧に観察され、ガビ氏によってそのダイアモンド原石を最も輝せるカットが選ばれます。そしてその後カット全ての工程を人の手によって施されるのです。

 

ダイアモンドはどんなに良い原石でもカットが良くなければきらきらと輝くことはありません。

そしてダイアモンドはその輝きが最大の魅力です。

世界最高峰のダイアモンドカッターであるガビ・トルコフスキー氏が手掛けるダイアモンドはまさに世界最高峰の輝きを放っています。

 

 

写真⑥-店内に並ぶガビ・トルコフスキーのダイアモンド

 

そのガビ氏の工房では、なんと日本のエンゲージリングで一番よく使われる約0.2カラット~0.3カラットのダイアモンドもカットされているんです!

 

そしてその特別なダイアモンドはエルサカエにてご覧いただくことが出来ます!

是非、ご自身の目でその最高の輝きを体験しにいらしてくださいませ!

 

 

 

 

次回はエルサカエで取り扱うそのガビ氏が手掛けた3種類のダイアモンドについてご紹介いたします……!

 

 

※こちらのページでは「ダイヤモンド」を正式名称「ダイアモンド」と表記させていただいております。

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